NEWS:
「チュートリアル: 実空間像から理解するバンド理論」
3次元周期構造を持つ結晶の電子構造は、Blochの定理に基づくバンド理論により、単位格子中の電子構造とBlochの波数ベクトルkによる計算に簡略化される。
これは、実用上最も重要な利点であるが、一方、電子構造は波数kにより表される「逆格子」で理解することになるため、バンド理論やバンド構造になじめない方も多いと思う。
本チュートリアルでは、まず、周期構造における電子の透過について実空間から理解し、電子輸送において周期構造がもつ重要な特徴を説明し、バンド理論へつなげる。
その後、(ほぼ)自由電子モデル、Kronig-Pennyモデル、平面波近似、Tight-binding近似について、
http://conf.msl.titech.ac.jp/Lecture/jsap-crystal/index.html
に公開しているpythonプログラムを使いながら説明していく。
「チュートリアル: 第一原理計算は何の役に立つか」
本チュートリアルでは、実際の材料の電子構造を計算する「第一原理バンド計算」について、どのようなことがわかるかについて説明する。
本チュートリアルの内容は、上記URL の「2023年度結晶工学スクール
「バンド構造を用いた材料開発(実践編)」」の抜粋である。
また、実際の計算においては、 http://conf.msl.titech.ac.jp/D2MatE/2023Tutorial/tutorial2023.html
で公開している
「チュートリアル:どのように第一原理バンド計算の条件を決めるか」も参考になる。
連絡先:
東京工業大学 国際先駆研究機構 元素戦略MDX研究センター
科学技術創成研究院
フロンティア材料研究所
神谷利夫
E-Mail: kamiya.t.aa@m.titech.ac.jp